129人の弁護士が共同アピール

共謀罪2周年集会で関西地区生コン支部弾圧に抗議して

 6月15 日、共謀罪成立2 周年集会で、共謀罪対策弁護団の共同代表である海渡雄一弁護士が
関西地区生コン支部弾圧について報告するのにあわせて、関西地区生コン支部弾圧に抗議する全
国弁護士アピールを発表しました。現時点で、賛同人106名、呼びかけ人23名の弁護士が名
を連ねています。これらを、各県警やマスメディアなどに送付することを予定しています。
この弾圧は、労働者の団結権・争議権に対する攻撃であるとともに、共謀罪適用のリハーサル
だと考えられます。こちらも、共謀罪弁護のリハーサルと捉え、関西の当該や弁護団の助けにな
れば、と勝手連的に取り組んでいます。力を合わせて弾圧を跳ね返しましょう。
(呼びかけ人事務局 弁護士 萩尾健太)

共謀罪のリハーサル!? ストライキしたら逮捕!?
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部弾圧事件 弁護士共同アピール

 労働組合または労働組合員が行なうストライキやビラまきなどは、正当な組合活動として、憲
法28条とそれを確認し明文化した労働組合法1 条2 項(刑事免責)、8条(民事免責)で保障され
た労働者の権利です。
 ところが、そうした活動が今、「威力業務妨害」「恐喝未遂」とされ、刑事弾圧が繰り返され
ています。大手ゼネコンに対抗して中小生コン事業の安定を求めて産別労働組合として行動して
きた全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に対して、滋賀県警察本部、大阪府警察本
部による近年まれにみる大掛かりな刑事弾圧が加えられているのです。
2018年8月から現在までに恐喝未遂、威力業務妨害などの事件で逮捕された組合員はのべ
67人に達しており、そのうち42人が大津地裁、大阪地裁に起訴されています。主な組合役員
らについては逮捕、再逮捕が繰り返され、弁護士以外との接見が禁止されたまま、勾留期間は既
に10か月に及んでいます。
 しかも、警察や検察は更なる逮捕、追起訴を予告しており、弾圧が終息する見込みは立ってい
ません。
 一連の弾圧は、労働組合をあたかも犯罪集団と同視するかのような偏見に満ちたものであり、
労働基本権保障の核心たる刑事免責への重大な挑戦です。しかも担当弁護団の報告によれば、今
回の弾圧においては、スマートフォンのデータを押収して共謀を問題として逮捕するなど共謀罪
の捜査手法を確立することが意識されているとのことです。
こうした弾圧手法は許されません。憲法、労働組合法の遵守、および刑事捜査の濫用を止める
ことを求めます。

【よびかけ人】(23人)
池田賢太 北海道 弁護士
位田浩  大阪  関生支部刑事弾圧弁護団
岩下智和 長野  自由法曹団長野県支部長
池田直樹 大阪  大阪社会文化法律センター代表幹事
内田雅敏 東京  弁護士 戦争をさせない1000 人委員会事務局長
大江京子 東京  弁護士
大口昭彦 東京  関西生コン名誉棄損裁判主任代理人
太田健義 大阪  関生支部刑事弾圧弁護団
海渡雄一 東京  共謀罪対策弁護団共同代表
北村栄  愛知  青年法律家協会弁護士学者合同部会議長
里見和夫 大阪  関生支部刑事弾圧弁護団共同代表
戸舘圭之 東京  青年法律家協会弁護士学者合同部会副議長
中井雅人 大阪  関生支部刑事弾圧弁護団
中谷雄二 愛知  秘密保護法対策弁護団共同代表
永嶋靖久 大阪  関生支部刑事弾圧弁護団共同代表
西村正治 東京  弁護士
西村武彦 北海道 北海道障害者人権センター事務局長
萩尾健太 東京  対新運転事故防訴訟主任代理人
平岡秀夫 東京  元法務大臣
松村啓史 愛知  弁護士
水野幹男 愛知  弁護士
宮里邦雄 東京  元日本労働弁護団会長
森博行  大阪  大阪労働者弁護団代表幹事

【賛同人】(106人)
愛須勝也  大阪  弁護士
相原健吾  神戸  弁護士
秋山健司  京都  弁護士
浅野史生  東京  関西生コン名誉棄損裁判弁護団
虻川高範  秋田  弁護士
荒川和美  愛知  自由法曹団愛知支部幹事長
池上遊   福岡  弁護士
一瀬敬一郎 東京  関西生コン名誉棄損裁判弁護団
伊藤勤也  愛知  弁護士
井上啓   神奈川 弁護士
井上雄基  愛媛  弁護士
指宿昭一  東京  弁護士
岩月浩二  愛知  弁護士
上林惠理子 大阪  弁護士
上田月子  埼玉  弁護士
魚住昭三  長崎  弁護士
鵜飼良昭  神奈川 弁護士
浦 功   大阪  弁護士
大江洋一  大阪  弁護士
大賀浩一  北海道 弁護士
大橋さゆり 大阪  弁護士
大山弘通  大阪  弁護士
大脇雅子  愛知  弁護士
岡崎敬   東京  弁護士
小笠原忠彦 山梨  弁護士
岡田尚   神奈川 弁護士
小野順子  大阪  弁護士
海渡双葉  神奈川 秘密保護法対策弁護団事務局次長
加藤晋介  東京  弁護士
加藤慎也  東京  弁護士
金井塚康弘 大阪  弁護士
冠木克彦  大阪  弁護士
川上耕   新潟  弁護士
川津聡   岐阜  弁護士
川口智也  東京  弁護士
河村健夫  東京  弁護士
康由美   大阪  弁護士
北本修二  大阪  弁護士
工藤勇行  広島  弁護士
喜久山大貴 京都  弁護士
久保木太一 東京  共謀罪対策弁護団事務局次長
久保木亮介 東京  弁護士
久堀文   大阪  弁護士
小島周一  神奈川 日本労働弁護団常任幹事、神奈川労働弁護団副会長
後藤潤一郎 愛知  東海労働弁護団団長
在間秀和  大阪  弁護士
酒田芳人  東京  関西生コン名誉棄損裁判弁護団
佐藤真理  奈良  弁護士
佐藤由紀子 仙台  弁護士
澤藤大河  東京  弁護士
澤藤統一郎 東京  弁護士
重村達郎  大阪  弁護士
塩見卓也  京都  弁護士
嶋﨑量   神奈川 弁護士
清水善朗  岡山  弁護士
杉浦ひとみ 東京  弁護士
空野佳弘  大阪  弁護士
高森裕司  愛知  弁護士
武村二三夫 大阪  弁護士
種田和敏  東京  弁護士
谷次郎   大阪  弁護士
谷脇和仁  高知  弁護士
田畑元久  山口  弁護士
田巻紘子  愛知  弁護士
樽井直樹  愛知  東海労働弁護団幹事長
塚本和也  東京  弁護士
辻田航   東京  共謀罪対策弁護団事務局次長
仲岡しゅん 大阪  弁護士
中川拓   長崎  弁護士
永嶋里枝  大阪  弁護士
中島ふみ  大阪  弁護士
仲松正人  沖縄  弁護士
仲松大樹  岐阜  弁護士
中村洋二郎 新潟  新潟水俣病共闘会議議長
丹羽雅雄  大阪  弁護士
裵明玉   愛知  弁護士
萩原繁之  静岡  弁護士
端野真   広島  弁護士
橋本太地  大阪  弁護士
長谷川直彦 東京  弁護士
濵嶌将周  愛知  秘密法と共謀罪に反対する愛知の会共同代表
林 治   東京  弁護士
林翔太   愛知  弁護士
原啓一郎  大阪  弁護士
平方かおる 大阪  弁護士
廣瀬理夫  千葉  弁護士
星野圭   福岡  弁護士
穂積匡史  神奈川 弁護士
堀金博   徳島  日本労働弁護団常任幹事
松本篤周  名古屋 弁護士
三澤麻衣子 東京  共謀罪対策弁護団事務局長
水谷敏彦  富山  弁護士
宮下萌   東京  弁護士
武藤糾明  福岡  弁護士
村田浩治  大阪  日本労働弁護団常任幹事
室穂高   愛知  弁護士
山田聡美  東京  弁護士
山本志都  東京  弁護士
山本政明  東京  弁護士
横地明美  愛知  弁護士
養父知美  大阪  弁護士
吉田恵美子 大阪  弁護士
吉田悟   愛知  弁護士
脇山拓   山形  弁護士
脇山美春  大阪  弁護士
(以上、2019年6月15日現在)