関生支部に仕掛けられた近年まれにみる権力弾圧。その実態と背景を描く同時進行ドキュメント、『ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの? 労働組合なのに・・・』が話題となっている。
ストライキやビラ配りといったあたりまえの組合活動をしただけなのに、どうしてたくさんの組合員が逮捕されているのか。関生支部が特別な活動をしていたから弾圧されているのか、それともこれは不気味な時代のはじまりなのか――。
この弾圧は「共謀罪のリハーサル」だと指摘する声が各方面で広がるが、事件の経過と背景を説明したものがないのかという問い合わせをいただくことが多い。そこで出版されたのが本書。一連の事件の実態と背景、関生支部がとりくんできた運動の歴史が、漫画と図表を使いながらコンパクトにまとめられている。ご一読を。
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『ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの? 労働組合なのに・・・』
連帯ユニオン編著
小谷野毅、葛西映子、安田浩一、里見和夫、永嶋靖久
A5判、146ページ、旬報社刊、1200円+税
連帯ユニオンに直接お申し込みいただければ、頒価1200円でお送りしています。送料は連帯ユニオンが負担。FAX03-5820-0870、またはメール (honbu☆tu-rentai.org ☆を@に変えて送信してください。) でお願いします。メールでのご注文の際には、件名に「書籍スト逮注文」とお書きください。よろしくお願いします。
●主な内容
【第1部】
第1章 醜悪な癒着
レイシスト(差別者集団)の登場/「全面的に応援」/和歌山理事会乱入事件/組合事務所襲撃/「たたき割るぞ!」/「高い給料払ってやるよ」
第2章 協同組合クラッシャー
輸送ゼネスト/生コンって、なんだ?/協同組合って、なに?/約束を守れ/相互扶助の精神/危うい全会一致/除名は無効
第3章 「組織犯罪」というフェイク
恐喝未遂、強要未遂、威力業務妨害/共謀罪のリハーサル/憲法28条に国家がケンカ売ってきた/みごとな連携プレー/正反対の構図/言ったもん勝ち/絞殺される民主主義
第4章 道は険しくとも
組合活動に問題がある?/頓挫した政府の構想/産業政策闘争のはじまり/1980年代――1回目の権力弾圧/1990年代――大阪広域協の発足/近畿一円に広がる労使の協力関係/2000年代――2回目の権力弾圧/歴史的な集会/4か月のゼネスト/われわれには力がある
【第2部】さらに理解を深めるために
レイシスト人物録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安田浩一
大阪広域協組4人組が主導する不当労働行為と組合潰し攻撃の実態
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弁護士 里見和夫
関生支部への刑事弾圧―その経過と特徴
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弁護士 永嶋靖久