6月7日、ハマキョウレックス事件と長澤運輸事件の最高裁判決報告集会を東京・連合会館でひらいた。
報告集会のはじめにあいさつに立った連帯ユニオンの菊池進委員長は、ハマキョウレックス事件判決が契約社員ドライバーの不当な労働条件格差を是正する大きな意義をもつと評価。この判決を各地で活用すること、組織化につなげていくことをよびかけた。
他方、長澤運輸事件判決が、非正規雇用であるにもかかわらず定年後再雇用者を別格扱いして、同一業務なのに労働条件格差を事実上認めたことを強く批判。不当な判決に屈せずに、格差撤廃を実現するたたかいを強化していくと決意を語った。
その後、宮里邦雄弁護士が「判決内容と意義及び批判」と題してふたつの判決について報告。①最高裁判決の判断枠組みによる労働条件格差の総点検、②団体交渉などによる格差の合理性についての説明要求、③法律は最低基準を規制するものであることに照らして法を超える労働条件獲得への努力などを提起した。